元恋人殺害の罪で終身刑の男性、23年後に検察が起訴取り下げ 米ボルティモア
23年前にリーさんが殺害された当時、サイードさんは17歳だった。2000年、事件に関連して殺人や強盗、誘拐、監禁などの罪で有罪を言い渡され、終身刑を宣告されたが一貫して無罪を主張してきた。
事件は、ポッドキャスト番組の「シリアル」が取り上げて有罪判決に対する疑問を浮上させたことをきっかけに注目を浴び、HBOのドキュメンタリー番組も制作された。
サイードさんの弁護士を務めるエリカ・スーター氏は声明で検察の判断を歓迎。「ようやくアドナン・サイード氏は自由な人間として生きることができる。DNA鑑定の結果が確認したのは私たちにとってすでに周知の事実であり、初めから現行の訴訟の根底にあったものだった。つまりアドナンは無実だということ。人生の23年間を犯していない罪のために失ったということだ」と述べた。
その上で、「訴訟手続きが完全に終わったわけではないが、これはアドナンにとって重要な一歩だ」と付け加えた。
サイードさんには行動監視のための足首モニターが装着されていたが、スーター氏によると、11日に監視は解かれたという。