電線に突っ込んだ小型機、宙づりの機体から2人救出 米メリーランド州
(CNN) 米メリーランド州で小型機が電線に衝突して宙づりになった事故で、機内に閉じ込められていたパイロットと乗客が28日未明、ほぼ7時間ぶりに救出された。同州モンゴメリ―郡の消防局が発表した。
救出されたのは65歳のパイロットと66歳の乗客で、衝突による外傷や低体温症のため病院に搬送されたが、その後容体は快方に向かい、1人は退院した。
消防局の発表によると、現地時間の27日午後5時半ごろ、小型機が電線に突っ込んだとの通報があり、救急隊が出動した。
現場に到着した救急隊は、鉄塔に引っかかって約30メートルの高さで宙づりになった小型機を発見。機内の2人と連絡を取りながら、一帯の道路を封鎖して救出活動を開始した。
Update (~4a) airplane was removed from tower & placed on ground. Earlier, just after Midnite 2 adult occupants of plane were transported by @MCFRS_EMIHS to area Trauma Center, PEPCO (power utility) assessing & repairing electrical lines, power has been restored to most https://t.co/9Di0UHfP7G pic.twitter.com/FLJvResS3d
— Pete Piringer (@mcfrsPIO) November 28, 2022
救出のためには鉄塔の接地作業を待つ必要があった。午後11時半ごろ接地作業が完了し、その後45分かけて機体を固定。高さ約50メートルの移動式クレーンを使って機内に閉じ込められていた2人の救出を開始し、最初の1人を28日午前0時25分ごろ、もう1人をその約10分後に助け出した。
午前4時ごろには機体も鉄塔から撤去され、地面に降ろされた。
この事故の影響で一時は約12万戸が停電に見舞われたが、28日未明までには復旧した。影響は周辺の学校や病院などにも及び、米連邦航空局(FAA)は救出活動が行われている間、航空機の飛行を制限した。