米宇宙軍、初の海外部隊を韓国に創設 北朝鮮の脅威が高まる中
韓国・烏山空軍基地(CNN) 米軍は14日、宇宙軍で初となる海外部隊を韓国に立ち上げた。新たに就任した同部隊の指揮官は、地域のあらゆる脅威と対峙(たいじ)する用意があるとしている。
「在韓米宇宙軍」の創設により、宇宙軍は朝鮮半島に初めて公式に展開することになる。北朝鮮が過去最多のペースで弾道ミサイル実験を行い、中国が弾道ミサイル戦力を増強させる中での動きとなる。
在韓米軍によると、新部隊はミサイル警戒や測位・航法・時刻(PNT)、地域内の衛星通信などといった宇宙での活動やサービスの調整に当たる。
新部隊の発足式は首都ソウルの南65キロにある平沢市・烏山空軍基地の格納庫で開催された。同基地は米第7空軍が拠点にしている。
中国や北朝鮮のような潜在敵国は新部隊の編成をどう受け止めるかとの質問に対し、在韓米宇宙軍の指揮官ジョシュア・マッカリオン中佐は、宇宙軍が抑止効果を持つことを期待すると表明。「我々が即応態勢にあると彼らが認識することを望む」と述べた。
さらに宇宙軍要員の正式名称である「ガーディアン」を使い、「私とガーディアンは昼夜を問わず出撃する準備ができている」と表明。「敵がどの国であれ、(このメッセージを)受け止めてほしい」と述べた。