米国の子どもの死因、筆頭は殺人 銃の使用が最多
(CNN) 米国の子どもの死亡原因は殺人が筆頭を占めるという調査結果が、19日の米医学誌JAMAに発表された。子どもの死因に占める殺人の割合は、ほぼ10年にわたり、毎年平均4.3%のペースで増え続けている。
中でも黒人の男の子の殺害は最も多く、子どもの殺害に使われる武器は銃が最多だった。
1999年から2020年の間に米国で殺人の犠牲になった子どもは3万8362人に上る。
特に19年から20年にかけては殺人の占める割合が急増。この期間だけで、殺害された子どもの数は27.7%増となった。
銃が関係する子どもの殺人事件は、19年から20年にかけて47.7%増えている。
性別でみると、男の子が殺害された事件は18年から20年にかけて16.1%増加。一方で、女の子が殺害された事件は1999年から2020年の間に減少している。
年齢別に死因を調べた結果、10歳以下の子どもの筆頭死因はネグレクト(育児放棄)や虐待だった。加害者は大抵が両親または保護者で、特に父親または母親のパートナーが多かった。
11歳以上の子どもの犠牲者は、大半がけんかや犯罪に巻き込まれるか、友人や知人に殺害されていた。
16~17歳の黒人少年の殺害率は、白人少年に比べて18倍、ヒスパニック系少年に比べて4.6倍に上った。