遺体を遺族に無断で業者に販売、葬儀業者の女2人に禁錮刑 米コロラド州
検察によると、遺体や遺体の一部はほとんどの場合、無断で仲介業者に売り渡していた。ヘス被告やコック被告が献体を持ちかけて遺族に断られることもあったが、その場合でも何百人もの遺体を無断でそのまま仲介業者に提供したり、遺体の一部を抜き取ったりしていたとされる。
たとえ遺族が献体に同意した場合でも、遺族が承諾した範囲を超えて遺体を売り渡すこともあった。
火葬した遺灰は、遺族ではなく他人の元に届けることもあったとされる。
B型肝炎やC型肝炎、HIVなどの感染症で死亡した患者の遺体や、陽性反応が出た遺体を、感染していないという証明書付きで輸送することもあった。
郵便や民間の航空便でこうした遺体を輸送する行為は、危険物の輸送を禁じた米運輸省の規定違反に当たる。