発砲現場に警察が急行、トラの赤ちゃん発見 米ニューメキシコ州
(CNN) 米ニューメキシコ州で10日、発砲があったという通報を受けて警察が出動する事件があった。負傷した被害者がいると見て捜索した結果、発見したのは生後数カ月のベンガルトラの赤ちゃんだった。赤ちゃんは無事、野生生物当局に保護された。
同州アルバカーキ警察の発表によると、血痕をたどってたどり着いたトレーラーハウスを捜索したところ、体重約9キロのトラの赤ちゃんが、小さな犬用ケージに入れられているのが見つかった。
発砲の通報を受けて警察が駆けつけたコンビニエンスストアでは、居合わせた人が脚を撃たれていた。
警察は、この店からそれほど遠くない場所にあるトレーラーハウスで銃声を聞き、武装した容疑者を発見して逮捕した。別のトレーラーハウスで見つかった血痕については被害者は見つかっておらず、警察が捜査を続けている。
トラの赤ちゃんについては警察が動物の捜索令状を取り、ニューメキシコ州鳥獣魚類局に引き渡した。トラの健康状態は良好だったとしている。
同州は許可なく野生生物を輸入したり保有したりすることを禁じており、許可を得てトラを飼育できるのは動物園のみ。当面の間、赤ちゃんは州内のABQバイオパーク動物園に預けられる。
NMDGF conservation officers transfer tiger cub to ABQ BioPark.https://t.co/co5Nft67pA pic.twitter.com/70kSbyAsiK
— NM Game and Fish (@NMDGF) January 11, 2023
州鳥獣魚類局によると、ここ数年、人気テレビ番組に関連してトラの輸入や飼育許可に関する問い合わせが急増しているという。
8月にはアルバカーキ市内の民家でトラが違法に飼育されているとの通報が入り、当局が家宅捜索を実施。トラは見つからなかったものの、体長90センチのワニ1頭と、禁止薬物や銃が発見された。