米南部で20を超す竜巻 アラバマ州で6人死亡、建物に大きな被害
(CNN) 米南部で暴風雨に伴う竜巻が20個以上発生し、アラバマ州のアイビー知事は12日、6人が死亡したことを明らかにした。
知事は死者が発生した州内の地域に言及しなかった。同州オートーガー郡の検視官によれば、同郡で5人が死亡した。
オートーガ郡に隣接するダラス郡セルマでは12日午後、巨大な竜巻が発生。米国立気象局(NWS)によると、竜巻の移動距離は少なくとも約80キロに達したと思われ、州内の7郡で被害が出ている。予報官によると、がれきはおよそ3000~4500メートル以上の高さにまで巻き上げられていた。
NWSの暴風雨予報センターによれば、この日は米国で少なくとも30の竜巻が発生した。
ダラス郡の検視官によると、セルマの被害は広範に広がっており、死者は出ていないものの、負傷者が現地の病院に運ばれているという。
![強風により一部が崩れた建物=12日、米アラバマ州セルマ/Courtesy Mark G. Spychala](/storage/2023/01/13/fa398af41a161a8eecb6490034f1e2ba/230112112908-03-southeast-storms-0112-alabama-super-169.jpg)
強風により一部が崩れた建物=12日、米アラバマ州セルマ/Courtesy Mark G. Spychala
同地は巨大な竜巻が通過したと思われ、現地で撮影された写真には、屋根が吹き飛ばされた住宅やがれきの山でふさがれた道路が写っている。