「悲劇に次ぐ悲劇」、44時間で3件の銃乱射 19人死亡 米加州

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米加州ハーフムーンベイで起きた銃乱射事件の容疑者とされる男を拘束する警察官/Kati McHugh/Reuters

米加州ハーフムーンベイで起きた銃乱射事件の容疑者とされる男を拘束する警察官/Kati McHugh/Reuters

(CNN) 米国でこのほど、44時間の間に3件の銃乱射事件が発生し、19人の命が失われた。現場は全てカリフォルニア州だった。

21日夜にロサンゼルス郊外のモントレーパークで起きた銃乱射事件では、57~76歳の11人が犠牲になった。現場は市内のアジア系米国人地域の中心で、旧正月のイベントが開かれていた。

続いて23日午後には、カリフォルニア州北部のハーフムーンベイで銃乱射事件が発生。7人が死亡した。被害者らはマッシュルーム農場で働く移民労働者だった。

同日にはオークランドでも、銃撃によって1人が死亡、7人が負傷した。

米国全土の大都市や小さな町を舞台に、ほぼ毎日大規模な銃撃が繰り返されている。こうした事件は多くの場合、職場や学校、教会で発生する。

カリフォルニア州のニューサム知事は23日、モントレーパークでの事件の被害者と病院にいたところ、ハーフムーンベイで起きた事件についての説明を聞くことになった。「悲劇に次ぐ悲劇だ」と、同知事はツイートしている。

1月に入り、米国では既に40件の銃乱射事件が発生した。過去、年頭にこれほど多くの件数を記録した年はない。ニューサム氏は、「米国でのみ」このようなことが起きていると指摘。「誰も安全を実感できない」と述べた。

カリフォルニア州の上院議員で、ハーフムーンベイのあるサンマテオ郡選出のジョシュ・ベッカー氏は、同僚議員らと共に無力感を味わっている。同氏によればカリフォルニア州の銃に関連する法律は全米で最も厳しい部類に入るが、大勢の死者が出る銃撃事件が相次ぐ現状で、それらの法律は全く意味をなしていないという。

ハーフムーンベイでの事件について、同市のペンローズ市長は24日、「被害者の一部は中国人で、犯人も中国人だった。現場は農業地域で、彼らは農業従事者だった」と述べた。

サンマテオ郡の保安官によると、容疑者の男はマッシュルーム農場で4人を、近くの別の現場で3人を殺害したとみられている。男は保安官分署の駐車場に止めた自分の車の中にいるところを発見され、抵抗することなく拘束された。車内からは半自動拳銃が見つかった。

当該の農場には従業員約35人のためのトレーラーハウスなどがあるという。

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