カナダ上空で撃墜の物体、「小さな金属製の気球」 米国防総省メモ
(CNN) カナダ領空で11日に撃墜された未確認飛行物体について、米国防総省が13日に議員に送ったメモに、「小さな金属製の気球の下に搭載物が結び付けられていた」ようだと記されていることが分かった。CNNはこのメモを入手した。
この物体は最近相次いで撃墜された3つの物体のうちの一つ。以前は「円筒形の物体」と形容されていた。メモによると、この物体は「米国内の機密性の高い場所」の近くを通過した後、撃墜されたという。
議員宛てのメモはミシガン州ヒューロン湖上空で12日に撃墜された物体についても触れ、着弾の後、水中に「ゆっくり沈んでいった」と説明している。
米連邦議会では現在、米国を横断した中国の偵察気球を先々週末に撃ち落とした後、バイデン政権が3日間で3つの未確認物体を撃墜した理由について詳しい説明を求める声が上がっている。
議員や議会スタッフはCNNの取材に、相次ぐ撃墜について、中国偵察気球の件を受けて対応を過剰修正しているように感じられると述べた。ただ、断定するには時期尚早だとも注意を促した。
シューマー上院院内総務(民主党)の報道官によると、上院は14日、撃墜された一連の物体に関し全議員を対象とする非公開の説明を行う。
ホワイトハウスは13日、バイデン大統領がここに来て米領空を飛ぶ高高度物体の撃墜に素早く踏み切っているのは政治的な圧力の結果だとの見方を否定した。バイデン氏に対しては先ごろ、中国の偵察気球を撃墜する決断を下すのが遅すぎたとの批判が出ていた。