銃で身構えるアジア系米国人が増加、コロナ禍の差別などで
(CNN) 銃の安全管理を訴える米団体などは2日までに、自衛のため銃を購入あるいは調達を検討しているとするアジア系米国人が増加基調にあると報告した。
背景には、新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)に伴って目立つ人種間の対立感情の高まりや米全土で多発する銃暴力があると指摘した。
米調査機関ピュー・リサーチ・センターによると、2021年調査で銃を個人的に保持しているとしたアジア系の成人は10%だった。別の10%は、家内に用意していると回答。
白人の36%が銃を準備し、11%が銃を持つ同居者がいるとした比率との違いが鮮明になっていた。新型コロナ禍が本格化していた2021年の全米銃器調査は、銃の保有はアジア系を含む有色人種で新たに増えている傾向が顕著とも報告していた。
米カリフォルニア州内では先に、アジア人系が絡む銃の乱射事件が2カ所で起き、多くの犠牲者が出た。この両事件を契機に銃を確保するアジア系が目立つとの見方もある。