米私立小学校銃撃、容疑者は情緒障害で通院 自宅に銃を隠す
(CNN) 米テネシー州ナッシュビルにあるキリスト教系の私立小学校で6人が死亡した銃撃事件で、地元警察は28日、容疑者(28)は情緒障害で医者にかかっていたと明らかにした。銃器7丁を合法的に購入し、自宅に隠していたという。
オードリー・ヘイル容疑者の両親は警察の調べに対し、容疑者が銃1丁を購入して売却したことは知っていたが、それが全てだと思っていたと証言した。
地元警察は「両親は(ヘイル容疑者が)武器を所有すべきでないと思っていた」としている。
ヘイル容疑者は27日午前、赤いかばんを持って家を出た。両親はかばんの中に何が入っているのか尋ねたものの、はねつけられたという。
27日の襲撃では3丁の銃が使われた。警察報道官によれば、7丁の銃は2020年10月20日~22年6月6日の期間に購入されたもの。
警察は28日、動機は分かっていないと説明。容疑者は学校と教会を狙って襲撃を行ったものの、殺害された6人を特に狙っていたわけではないとの見方を示した。容疑者のメモでは標的の候補として学校近くのショッピングモールも挙げられていた。
ヘイル容疑者は現場となった小学校「コベナント・スクール」の元生徒で、6人を殺害した後、対応に当たった警官に射殺された。
CNNの集計によると、米国の学校や大学で1人以上が負傷する銃撃事件が起きるのは今年に入り19回目。テキサス州ユバルディで昨年5月に21人が死亡して以来、最悪の規模の学校銃撃事件となった。