ウクライナの核放棄の説得後悔、保持で侵攻なし示唆 クリントン氏

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米国のクリントン元大統領/Chip Somodevilla/Getty Images

米国のクリントン元大統領/Chip Somodevilla/Getty Images

(CNN) 米国のクリントン元大統領は6日までに、在任時代の1994年にウクライナに核兵器の放棄を迫った自らの行動に後悔の念を示すと共に、同国が核兵器を持ち続けていたとしたらロシアによる侵攻はなかったであろうとの考えを示唆した。

アイルランドの公共放送RTEとの会見で表明した。

「核兵器の放棄をウクライナに同意させたことには個人的なかかわりがある」とし、「ウクライナが核兵器を依然保持していればロシアが侵攻に踏み切るとは誰も考えない」と述べた。

米国務省によると、クリントン元大統領は旧ソ連の崩壊を受けた1994年1月、ウクライナ内に残る全ての核兵器をロシアへ移し、解体することをロシアやウクライナと合意した。

同年12月にウクライナは非核国として核不拡散条約に加盟。米ホワイトハウスによると、米国とロシア、英国がウクライナへの安全保障の提供を約束し、米ロ間の第1次戦略兵器削減条約(START1)も発効していた。

クリントン氏はRTEとの会見で、「ウクライナの領土には決して干渉しないとしたエリツィン元大統領による(94年の)合意にプーチン大統領が同調しないことは知っていた」と指摘。エリツィン氏が合意に応じたのはウクライナに核兵器放棄を促す狙いもあったとした。

プーチン大統領はこの合意事項を踏みにじり、最初にウクライナ・クリミア半島を奪ったと批判。プーチン氏がやったことは非常に間違っているとも断じた。

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