キャッシュアップ開発のボブ・リー氏死亡、43歳 米サンフランシスコ路上で刺殺か
ニューヨーク(CNN) 米モバイル決済大手スクエアの初代最高技術責任者(CTO)を務め、個人間送金アプリ「キャッシュアップ」の立ち上げに尽力したボブ・リー氏が死亡した。米サンフランシスコの路上で何者かに刺されたと思われる。
リー氏の死亡は、現在の勤務先であるモバイルコインのジョシュ・ゴールドバード最高経営責任者(CEO)が確認した。モバイルコインは暗号通貨とデジタル決済の新興企業で、リー氏は2021年に最高製品責任者として加わった。
ゴールドバード氏は5日、CNNに寄せた声明で、「ボブ・リー氏が昨日、43歳で亡くなった」と述べ、「彼はまさに今生まれつつある世界のためにつくられた。彼は夢の子どもだった。彼が想像したものは何であれ、どれほどクレージーだったとしても、実現させた」とリー氏をしのんだ。
父のリック・リー氏もフェイスブックに「私は親友を失った」と書き込んで息子の死亡を確認。リー氏が4日早朝、サンフランシスコの路上で命を落としたと明らかにした。
サンフランシスコ警察はこれに先立ち、刃物で刺されたとみられる43歳の男性が4日早朝、サンフランシスコのリンコン地区で見つかったと発表していた。警察が救急隊を呼び、男性は近くの病院に運ばれたが、このけがのために死亡した。
まだ容疑者は逮捕されておらず、捜査は続いている。
サンフランシスコの犯罪は増加傾向にある。警察の暫定統計によると、サンフランシスコで今年発生した殺人事件は12件で、前年同期比20%増加した。
スクエア(現ブロック)のジャック・ドーシーCEOは5日、SNSの投稿でリー氏をしのんだ。
リー氏はスクエア入りする以前、グーグルで「アンドロイド」の立ち上げを主導していた。