トランプ氏がCNNの対話集会に参加、16年大統領選以来 前回選挙の敗北認めず
(CNN) トランプ前米大統領は10日、CNNが東部ニューハンプシャー州で開いた対話集会に参加し、2020年大統領選の敗北を認めることを避け、選挙に不正があったとの従来の誤った主張を繰り返した。
CNNのケイトラン・コリンズ氏はトランプ氏に、前回大統領選の敗北を認めるかと質問。トランプ氏はこれに直接答えず、バイデン政権の批判へと矛先を向けた。
トランプ氏は次回24年大統領選の共和党予備選の最有力候補として、共和党員や無党派の人々からの質問に答える。
トランプ氏がCNNに登場するのは16年大統領選以来。
ニューハンプシャー州は共和党予備選が最初に行われる州。トランプ氏は16年と20年、同州の予備選で容易に勝利を手にしたが、一般投票では敗北した。
トランプ氏は前日の9日に、元雑誌コラムニストのE・ジーン・キャロル氏から損害賠償を求められた民事訴訟で、陪審から性的虐待と名誉毀損(きそん)があったとの認定を受け、500万ドル(約6億7000万円)の賠償を命じられた。トランプ氏は不法行為を一切否定している。
トランプ氏は先月にはニューヨーク州の裁判所で、虚偽のビジネス記録に絡む34の重罪で刑事訴追され、無罪を主張している。首都ワシントンでは特別検察官が進める捜査に直面し、南部ジョージア州では前回大統領選の結果を覆す試みで地方検事が今夏の訴追を検討している。