国境フェンス越しに落とされた4歳児、助けに向かった救急隊に銃撃 米
(CNN) メキシコと国境を接する米カリフォルニア州サンディエゴで、4歳の男の子が国境フェンス越しに地面に落とされ、助けに駆け付けた救急隊が銃撃される事件があった。米税関・国境取締局(CBP)が明らかにした。
CBPによると、事件は現地時間の15日午後9時ごろ、サンイシドロ国境検問所付近で発生。不法入国した人物がフェンス越しに子どもを落とす瞬間を監視カメラの映像がとらえていた。
けがをした子どもを助けるために隊員が駆け付けたところ、何者かに銃撃されたという。
現場にいた子どもと救急隊員、サンディエゴ消防隊員には全員に身を隠すよう指示が出され、CBPのヘリコプターが出動して援護に当たった。
子どもに大きなけがはなく、国境警備隊の幹部は「子どもは無事だった。密売業者を信じるな!」とツイートしている。
A 4-year-old was dropped from the border barrier by an unknown subject in San Diego, Monday. Responding Agents and EMS providing first aid to the child also reported gunshots near their position while tending to the child. Remarkably, the child is ok! Do not trust smugglers! pic.twitter.com/MlOp2qka72
— Chief Raul Ortiz (@USBPChief) May 22, 2023
米国とメキシコは双方で容疑者を突き止めるために捜査を続けている。
男の子が国境のフェンス越しに落とされた約1週間後、CBPリオグランデバレーの国境警備隊幹部はCBPの公式インスタグラムにスペイン語で「空港では今朝、大人だけでなく、家族での強制送還が行われている」と投稿。「不法入国した人たちはこうなる」と書き込み、米国への不法入国者の90%は強制送還されていると強調した。
CBPは大人や子ども連れの家族が強制送還される動画も投稿し、米国へは合法的に入国するよう促している。