来園者と遭遇したバイソンの赤ちゃん、安楽死処分に 米国立公園
(CNN) 米西部のイエローストーン国立公園で、生まれたばかりのバイソンが安楽死処分となった。来園者と遭遇した後、車や人にたびたび近づき、危害を加える恐れがあると判断された。
米国立公園局(NPS)の発表によると、園内で20日夜、母親や群れからはぐれたバイソンの子を来園していた男性が見つけ、川から道路に引き上げた。
公園の規則では、バイソンやヘラジカなど大半の野生動物からは少なくとも22メートル、クマやオオカミからは約91メートルの距離を置くよう定められている。
NPSによれば、人間とかかわった野生動物の子は群れから排除されることがある。公園の自然保護官らはその後、助けられたバイソンを群れに戻そうとしたが失敗。車や人に近づいたり、後を追ったりする様子がみられたため、危険と判断してやむなく安楽死させた。
公園側によると、バイソンを引き上げた男性は野生動物に対する妨害行為などの罪に問われ、最大で禁錮6カ月、罰金約70万円の刑を言い渡される可能性がある。
イエローストーン国立公園では昨年5~6月にも、来園者少なくとも3人がバイソンに襲われて負傷していた。