強盗と思い発砲したら夢だった、自分の脚を撃った男性を逮捕 米イリノイ州
(CNN) 米イリノイ州で、自宅に強盗が押し入る夢を見た男性が拳銃をつかんで発砲する事件があった。同州レイク郡保安官事務所によると、目を覚ました男性は、家は無事だったものの、自分で自分の脚を撃ち抜いていたことに気付いた。
発表によると、この事件をめぐって12日、マーク・ディカラ容疑者(62)が銃の不法所持や無謀な発砲の容疑で逮捕された。
事件が起きたのは4月10日。イリノイ州北東部レイクバーリントンの住宅で人が撃たれたという通報があり、警察が駆けつけた。
ディカラ容疑者は、自宅に強盗が押し入る夢を見てとっさに拳銃をつかみ、強盗だと思った相手に発砲したと話しているという。しかし撃ったのは自分自身の脚だった。
クリストファー・コベリ保安官は16日、「我々は事件性があるかどうかを捜査していたが、自分が見た夢のために銃を発砲したケースは、我々が思い出せる限りでは初めて」とCNNの電子メール取材にコメントした。
現場に到着した警官は、脚に命中した銃弾のために大量の血を流しているディカラ容疑者を発見し、止血帯で応急処置した。ディカラ容疑者はその後、病院に運ばれて手当てを受けた。
弾丸はディカラ容疑者の脚を貫通してベッドに当たっていた。幸いなことに、隣人と共有している壁は突き抜けていなかった。
当局は、ディカラ容疑者の自宅に押し入ろうとした強盗はいなかったことも確認した。
ディカラ容疑者は15万ドル(約2000万円)を払って保釈されており、今月中に裁判所に出廷する。