米特別検察官、トランプ前大統領の罪状を追加 機密文書の扱い巡り
(CNN) トランプ前米大統領が在任中に機密文書を不適切に扱ったとして起訴された事件で、スミス特別検察官は27日、トランプ氏に対する罪状を追加した。
検察は新たな情報を盛り込んだ起訴状で、トランプ氏の被雇用者ウォルト・ナウタ、カルロス・デ・オリベイラ両氏がトランプ氏の自宅「マール・ア・ラーゴ」の防犯カメラの映像を削除しようと試みたと主張した。これは司法省が映像提出を求める召喚状を出した後だったという。
起訴状によると、デ・オリベイラ氏はマール・ア・ラーゴのIT責任者に対し、「『ボス』がサーバーの削除を望んでいる」と告げたとされる。
すでに37件の罪状で起訴されているトランプ氏は今回、新たに1件の国防情報の意図的な保持、2件の司法妨害で起訴された。
起訴状によると、トランプ氏はイランへの攻撃計画に関する機密文書を意図的に保持し、2021年7月にニュージャージー州ベッドミンスターの会合で伝記作家らに話したとされる。この会合は音声が録音されていた。
起訴状ではこの文書について「外国での軍事活動について示したもの」と指摘。トランプ氏が会合中、伝記作家らに文書を「見せた」としている。
トランプ氏の側近ナウタ氏に対しても新たな罪状が追加されたほか、マール・ア・ラーゴの保守管理者デ・オリベイラ氏が新たに起訴された。デ・オリベイラ氏は56歳で、機密文書の入った箱の移動について連邦捜査局(FBI)にうそをついた罪に問われている。
トランプ氏とナウタ氏は先月に起訴され、無罪を主張している。