トランプ前米大統領の初公判、来年5月に設定 機密文書持ち出しで
(CNN) 米フロリダ州の連邦地裁は21日、トランプ前大統領が機密文書の持ち出しで起訴された事件の公判について、2024年5月に開始するよう命じた。
連邦地裁のアイリーン・キャノン判事は今回、早ければ5月20日にも公判を始める日程を明らかにした。公判前審問は5月14日に開かれる予定。
この日程が維持されれば、24年大統領選に向け共和党予備選が相次ぎ行われる時期に公判が開かれることになる。24年11月の大統領選本選後に公判を延期するよう求めていたトランプ氏や弁護団にとっては痛手となる。
ただ、スミス特別検察官は今年12月半ばに公判を開始する早い日程を提案しており、スミス氏の提案よりは大幅に遅いペースで訴訟が進むことになった。スミス氏の日程であれば、予備選の投票開始前に公判が終結する。トランプ氏は24年大統領選の共和党指名争いにおける有力候補。
州予備選の大半は5月半ばまでに終わるが、ネブラスカ、メリーランド、ウェストバージニア各州は5月14日に予備選を開催する。その翌週にはオレゴン州で投票が行われ、ニュージャージーなどの一部の州では6月4日に投票が予定されている。
トランプ氏は大統領選に初出馬した際、16年5月末までに実質的に指名獲得を固め、クリーブランドで7月に行われた共和党大会で正式に党候補に選出された。
トランプ氏と側近ウォルト・ナウタ氏は今年6月に起訴された。起訴状ではトランプ氏が国防情報を違法に保持したとし、両被告が妨害行為に及んだと非難している。両被告は無罪を主張している。