ユーチューブ、反ワクチン派ケネディ氏の動画を削除
ニューヨーク(CNN) 米ユーチューブは19日、故ケネディ元米大統領のおいで2024年大統領選に出馬表明しているロバート・F・ケネディ・ジュニア氏のインタビュー動画を削除したと発表した。新型コロナウイルスのワクチンに関する誤情報の投稿を禁止した規約に違反したためとしている。
ユーチューブの報道担当者はCNNとのインタビューで、新型コロナのワクチンについて保健当局が認めたまれな例以外に、慢性的な副反応を引き起こすと主張する内容の投稿は禁止していると述べた。
動画では、ポッドキャスト司会者のジョーダン・ピーターソン氏がケネディ氏にインタビューしている。
ケネディ氏は環境問題を専門とする弁護士で、反ワクチン活動家としても知られる。4月に民主党の大統領候補指名争いに出馬すると表明し、にわかに注目を集めている。
ユーチューブは21年、新型コロナを巡る誤情報対策の一環として、誤ったワクチン情報を拡散するチャンネルの削除を発表。この対象には、ケネディ氏がかかわる反対派グループ「チルドレンズ・ヘルス・ディフェンス基金」も含まれていた。ただし、同氏の選挙運動用チャンネルは今も存続している。
インスタグラムもいったんケネディ氏のアカウントを停止したが、最近復活させた。
問題のインタビュー動画は、ツイッター上で今も閲覧することが可能。ケネディ氏は18日のツイートで「ソーシャルメディアのプラットフォームは大統領選候補者を検閲するべきだと思うか」と問い掛け、反発を示した。