米LAのモールに集団強盗、被害総額4400万円相当
(CNN) 米ロサンゼルス市内のショッピングモールで12日午後、30人あまりの集団による強盗事件があり、警察によると総額30万ドル(約4400万円)相当の商品が盗まれた。
警察が14日に発表したところによると、モール内のデパート「ノードストローム」に午後4時前、30人あまりが一斉に侵入し、入り口近くに並んでいた商品を奪って逃走した。
このうち1人は、入り口にいた警備員の顔と体に熊よけスプレーを吹きつけた。
警察が公開したビデオには、黒装束の集団が大小のバッグなどを抱え、ガラス破片が散乱する床の上を走り抜ける場面が映っている。スキー用のフェースマスクで顔を覆い、高級ハンドバッグや洋服など、転売しやすい商品を持ち去ったという。
今のところメンバーの身元は特定されず、逮捕にも至っていない。
警察は13日、SNS「X」(旧ツイッター)への投稿で、犯行グループの検挙に全力を尽くすと表明した。
ロサンゼルスのバス市長は声明で「到底容認できない」犯行だと非難し、警察が捜査だけでなく再発防止にも努めると強調した。
同市近郊のグレンデールでも8日に同様の事件があり、高級ブランド「イヴ・サンローラン」の店から30万ドル相当の商品が盗まれた。地元警察は、公共の場で集団が突然ダンスや演奏を始める「フラッシュモブ」式の強盗だと指摘した。