トランプ氏、大統領選の共和党候補討論会に欠席表明
ワシントン(CNN) 2024年米大統領選の共和党候補指名争いに参戦しているトランプ前大統領が、23日に開催される同党の第1回候補者討論会を欠席すると正式に表明した。
トランプ氏は20日、自身のSNSを通し、市民はすでに「私がどんな人物かを知っている」と主張。「だから討論はやらない」と言明した。
第1回討論会について、トランプ氏は数週間前から、支持率トップで独走していることを理由に欠席の可能性を示唆してきた。
事情に詳しい複数の関係者はCNNに、同氏は討論会の代わりに保守系ニュース専門局「FOXニュース」の元看板キャスター、タッカー・カールソン氏とのインタビューに応じる意向だと話していた。
これに対して共和党当局者らはトランプ氏の出席に向け、20日午前の時点まで説得を試みた。
共和党全国委員会(RNC)のマクダニエル委員長は同氏が欠席を表明する数時間前、「まだ出席の希望を捨てていない。国民にとって、すべての候補者から話を聞くことは非常に重要だと考える」と話していた。マクダニエル氏らは数週間前、同氏の自宅へ出向いて出席を促したが、良い返答は得られていなかった。
トランプ氏の顧問の1人はCNNに、トランプ氏が2回目以降の討論会には出席する可能性もあると指摘した。
ただ同氏はこれまで周囲に、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のロナルド・レーガン記念図書館で予定されている第2回討論会にも出たくないと話してきた。内輪での会話では、これまで一度も同図書館で講演するよう招かれたことがないとして、レーガン財団の理事長を務める米紙ワシントン・ポストの元最高経営責任者(CEO)、フレッド・ライアン氏への不満をあらわにしていた。