米共和党上院トップ、30秒間固まる 記者団の質問に反応返さず
(CNN) 米共和党上院トップのマコネル院内総務が30日、ケンタッキー州コビントンでの演説後の記者会見で、記者からの質問に約30秒間反応を返さず、固まった様子がみられた。
マコネル氏は先月後半も連邦議会での記者会見で固まる一幕があった。81歳の同氏が共和党上院を率いる適性について疑問の声が増す可能性がある。
30日の会見では記者から2026年の中間選挙で再選を目指し出馬するかとの質問が出た。マコネル氏は何度か聞き直した後、含み笑いのような表情を見せ、その後口を閉じてまっすぐ前を見つめたまま動かなくなった。
マコネル氏の側近の一人が「質問は聞こえていますか」と問いかけても反応はなく、「みなさん、すみません。少し時間が必要です」とフォローした。別の側近が静かにマコネル氏に語り掛けると、同氏は小さな声で返答した。
その後マコネル氏は記者団に「オーケー」と発言。側近が別の質問はないかと記者団に問いかけ、「大きな声で」とも言い添えた。
マコネル氏の広報担当者はCNNに対し「一時的なめまいを感じ、動きが止まった」と説明した。別の側近は「健康だが、念のため次のイベント前に医師の診察を受ける」と語った。
共和党上院ナンバー2のスーン院内幹事は、30日の出来事の後にマコネル氏と会談。「いつも通りの様子で元気だった」と述べた。
マコネル氏と「友人」だと語るバイデン大統領も、状況はよく知らないがマコネル氏に連絡を取ると語った。
マコネル氏は07年以降、上院共和党のトップを務めるが、最近は健康状態を疑問視されている。今年3月にはワシントンのホテルで転倒し脳震とうを起こし、あばら骨も骨折。上院復帰に数週間を要した。
先月の議会記者会見でも30秒間固まり、同氏事務所は「めまい」があったと説明。他の共和党議員からは脱水状態だったとの指摘もあった。その後マコネル氏本人も自分は健康だと主張していた。