共和党マコネル氏、専門医らの診察で「発作の形跡なし」
(CNN) 米共和党上院トップ、マコネル院内総務(81)がテレビカメラの前で突然、言葉が出ない状態に陥った件について、担当医が新たな書簡を出し、神経科医らによる診察の結果、脳卒中やてんかん発作の形跡はみられなかったと報告した。
マコネル氏はこの2カ月で続けて2回、公の場で同じ状態に陥り、健康状態が不安視されていた。担当医の書簡は、同氏の事務所が5日に公開した。
事情に詳しい関係者によると、同氏は先週、地元ケンタッキー州で2回目に沈黙の場面があってから、これまでに神経科医4人の診察を受けた。
担当医によれば、脳のMRIを含む数種類の検査を実施した結果、けいれん性疾患や脳卒中、一過性脳虚血発作(TIA)、パーキンソン病のような動作障害は、いずれもみられなかったという。
マコネル氏自身は議会の夏季休会が明けた5日、議場で「私の地元での一場面が注目を集めている」と発言する一方、「8月は私にとってもスタッフにとっても大変忙しく、実り多い月だった」と強調した。
6日には共和党上院議員の非公開会合で、自身の健康状態について改めて説明するとみられている。
言葉が出なくなった正確な原因はまだ明らかでない。事務所からのこれまでの発表では「ふらつき」が起きたとされた。同氏は今年3月に転倒して脳震とうを起こしていることから、担当医は「脳震とうの後でふらつきを感じるケースは珍しくない」と指摘していた。
上院共和党指導部内では、マコネル氏の健康状態に不安はないとの見方が強い。ただし同党の一部議員からは、マコネル氏が脳震とうから完全に回復していない可能性もあるなどとして、職務遂行への懸念を示す声も上がっている。