ハイイログマに襲われ猟師が負傷、国有林の一画を封鎖 米モンタナ州
(CNN) 米モンタナ州のカスター・ギャラティン国有林で猟師がハイイログマに襲われて負傷し、病院に搬送された。これを受けて同国有林の一画は立ち入り禁止になった。
カスター・ギャラティン国有林の立ち入り禁止は米国立公園局が8日に発表した。解除の見通しは明らかにしていない。同国有林はイエローストーン国立公園に隣接する。
同州ギャラティン郡当局のフェイスブックによると、現地時間の8日午後1時47分、狩猟団体から、シカを追っていたところメンバーの1人がハイイログマに襲われたという通報があった。
国立公園局によれば、被害者はこのクマを撃ってけがをさせたとみられる。
現場はロッキー山脈の山間部の町ビッグスカイ近郊の山道で、被害者は直ちに治療を必要とする状態にあるとの通報を受け、警察や捜索救助隊が現場に急行。近くに待機していたヘリコプターに被害者を乗せ、病院に搬送した。患者の現在の容体は分かっていない。
現場の山道や周辺の一帯は立ち入り禁止になった。
ハイイログマはモンタナ州の州動物。個体数は米大陸の中でモンタナ州が最も多く、州のほぼ全域に生息している。
米国ではほぼ全土で絶滅の恐れがある種に指定されている。成体の体重は約230キロ、後ろ足で立つと体高2.4メートルに達することもある。
モンタナ州ではどんな所でもクマが出没する可能性があると当局は述べ、クマがいるという前提でクマよけスプレーを携帯するよう住民に勧告。クマを見かけたら近寄っても走って逃げてもいけないと呼びかけている。