上半身裸で拘束されたガザ男性の写真、「大変憂慮」 米
(CNN) 米国務省のミラー報道官は11日、パレスチナ自治区ガザ地区で拘束され、上半身裸にされた男性らを捉えた最近の画像に言及し、「大変憂慮すべき」写真だと述べた。
CNNから写真について聞かれたミラー氏は、米国はイスラエル政府に対してさらなる情報を求めていると改めて説明した。
米国は写真に写った人たちの現在の状態や写真の状況、「どのような経緯で写真が公開されるに至ったのか」について答えを求めているという。
イスラエル国防軍(IDF)のコンリクス報道官は先週、CNNに対し、写真の男性らはイスラム組織ハマスの構成員や構成員と疑われる人物だと説明。服を脱がせた理由については、「爆発物を携帯していないことを確認するため」だとした。
ただ、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)米国支部の慈善事業ディレクター、ハニ・アルマドフン氏は8日のCNNとのインタビューで、写真に写っている十数人のことを知っており、中には自分の兄弟もいるが、全員民間人だと指摘した。
一連の写真は7日、SNS上に出回った。イスラエル軍に拘束された大勢の男性が下着姿にさせられて地面にひざまずいたり、目隠しをさせられたり、軍用車の荷台に詰め込まれたりする様子が写っている。
拘束の正確な状況や日時は不明だが、一部の拘束者については同僚や家族が身元を確認した。