オースティン国防長官が退院 しばらく自宅勤務へ

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手術後の合併症で入院していたオースティン米国防長官が15日に退院した/Cliff Owen/AP

手術後の合併症で入院していたオースティン米国防長官が15日に退院した/Cliff Owen/AP

(CNN) 米国防総省によると、オースティン国防長官が15日、ワシントン近郊の病院から退院した。同氏は前立腺がんの手術を受けた後、合併症で2週間前から入院していた。

同省は声明で、オースティン氏がしばらくの間、遠隔で執務するとの見通しを示した。

担当医らの声明によれば、同氏のがんは早期かつ有効に治療され、予後は極めて良好とされる。通常の術後観察以外に追加の治療は予定されていない。

本人は15日の声明で入院先の医師や看護師らに感謝の意を表した。退院後は自宅で療養と職務を続行し、できるだけ早く完全に回復して国防総省に復帰したいと述べた。

オースティン氏は先月22日に全身麻酔で手術を受けていた。今月1日に激しい痛みを訴えて救急車で入院し、尿路感染症や腹水による小腸の圧迫などが判明した。

だが国防総省が入院を発表したのは5日。議会やホワイトハウスにがんの診断と手術、合併症での入院を報告していなかったことも指摘され、内部調査が実施された。国防総省は、同氏の首席補佐官がインフルエンザにかかっていて報告が遅れたと説明した。

その一方で紅海やイラク、シリアで米国を取り巻く安全保障上の緊張が高まるなか、政権内部の透明性を懸念する声が上がっている。バイデン大統領は12日、報告の遅れは判断ミスだったかと問われて「そうだ」と答えた。

だが米英両軍が11日、イエメンの親イラン派反政府武装組織「フーシ」を狙った攻撃には、オースティン氏が病院から指示を出し、バイデン氏に状況を説明するなど、平常通り全面的に関与したという。

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