ロシア軍が司令官を解任、ウクライナ東部の戦況で虚偽の主張 現地メディア
(CNN) ロシア軍が、ウクライナ東部での戦況について虚偽の主張をしたとして司令官を解任したことがわかった。ロシアのメディアや軍事ブロガーが明らかにした。
軍事ブロガーによれば、解任されたのは南部軍管区の司令官、ゲンナジー・アナシキン大将。ウクライナ東部ドネツク州のシベルシク近郊でのロシア軍の進軍に関して誤解を招く情報を提供したという。
ロシアメディアは、ロシア国防省の匿名の情報筋の話としてアナシキン氏の解任を伝えたが、今回の解任は計画されたローテーションの一環だという。ロシア当局からの公式の確認はない。
著名な軍事ブロガーの一人はSNSへの投稿で、一部の地域ではロシア軍の進軍が遅くなっており、多くの集落は「うそと不当な損失の代名詞」となっていると指摘した。
一部の軍事ブロガーによれば、複数の司令官が戦況に関して行った虚偽の報告によって、ロシア軍に多大な被害が出たという。
ロシアが2022年2月にウクライナに対する本格侵攻を開始して以降、軍事ブロガーは重要な情報源となっている。こうしたブロガーの多くは、ロシア軍内部やウクライナ東部の親ロシア派分離主義者の中に情報源を持っている。