再対決想定のCNN世論調査 トランプ氏がバイデン氏を僅差でリード
(CNN) 現在予備選が行われている2024年大統領選で民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が再び対決する場合を想定した最新の世論調査で、トランプ氏の支持率がバイデン氏を僅差(きんさ)で上回っていることが分かった。
CNNの委託を受けた調査会社SSRSの調べで明らかになった。
その結果、両者が今日選挙戦を戦った場合、登録有権者の49%がトランプ氏を、45%がバイデン氏をそれぞれ支持すると回答した。5%は別の候補に投票するとした。これらの数字は昨秋行った同様の調査に近いものとなっている。
有権者の属性で見ると、伝統的に民主党を支持する傾向のある若年層、有色人種の間でのバイデン氏に対する支持率は、昨秋以降伸びていなかった。35歳以下の有権者は49%がバイデン氏支持、46%がトランプ氏支持だった。一方、有色人種の間での支持率はバイデン氏57%に対し、トランプ氏35%だった。
大統領選の年の始まりから1カ月が過ぎ、世間による両候補の見方に変化の兆しはほとんどない。59%の米国人はバイデン氏を、55%がトランプ氏をそれぞれ否定的に捉えている。66%はバイデン氏について再選するに値しないと答えた。
トランプ氏の見解や政策が「過激すぎる」と答えた米国人は63%。バイデン氏の見解や政策を「おおむね主流」としたのは61%だった。
両候補がそれぞれの党の指名を獲得した場合、別の候補者に無所属で挑んでほしいかどうか尋ねると、民主党支持者もしくは民主党寄りの無党派層は43%が民主党から無所属として2人に挑む候補者を見たいと答えた。共和党支持者もしくは共和党寄りの無党派層は、40%が共和党の別の候補者が無所属で出馬するのを希望すると回答した。
民主党支持者の間でのバイデン氏に対する懸念は、依然として年齢にまつわるものの割合が高く46%。5%は精神力や鋭敏さ、2%は職務の処理能力を挙げた。2期目を乗り切ることができないのではないかとの回答も2%だった。
この他、イスラエルとイスラム勢力ハマスの紛争への対応が主要な懸念だとする声が5%あった。CNNがバイデン氏の懸念に関する質問をした昨年8月には寄せられなかった回答で、若年層ほどこの件に言及する割合が高かった。
調査は1月25日から30日まで、無作為に選んだ成人1212人を対象にオンラインと電話で実施した。全サンプルの誤差の範囲はプラスマイナス3.4パーセントポイント。登録有権者983人を対象にした調査での誤差の範囲は同3.8パーセントポイントだった。