合衆国憲法の展示ケースに赤い粉末、気候活動家を訴追 米司法省

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「赤い粉末」がぶちまけられた合衆国憲法の展示ケース/Obtained by CNN

「赤い粉末」がぶちまけられた合衆国憲法の展示ケース/Obtained by CNN

(CNN) 米司法省は1日、米国立公文書館にある合衆国憲法の展示ケースに「赤い粉末」をぶちまけた疑いで、2人を訴追したと発表した。

司法省の声明によると、訴追されたのはドナルド・ゼペダ容疑者(35)とジャクソン・グリーン容疑者(27)。国有財産破壊の重罪に問われている。

CNNはゼペダ、グリーン両容疑者の弁護士にコメントを求めている。

X(旧ツイッター)に投稿された動画には、男2人がコーティングを施した展示ケースの前に立ち、気候変動に関する演説を行う様子が映っている。検察はこの2人がゼペダ、グリーン容疑者だとしている。

動画に映った1人は「すべての人間は生まれながらにして平等であり、生命、自由、推定幸福の不可侵の権利を与えられている。それがこの国の建国の条件だ」「私たちは全員、きれいな空気や水、食料、住みやすい気候を得る権利がある」と訴えた。

グリーン、ゼペダ両容疑者は気候関係の抗議団体「ディクレア・エマージェンシー」の一員。この団体は2023年4月にワシントンのナショナル・ギャラリー美術館を荒らすなど、近年非常に目立つ抗議行動を展開している。

気候関連の抗議の一環で美術品や歴史文書を狙う汚損行為は相次いでいる。英国の活動家団体「ジャスト・ストップ・オイル」は昨年、ゴッホの絵画「ひまわり」にトマトスープをぶちまけた。スウェーデンの首都ストックホルムでも、活動家が絵画「ジベルニーのモネの庭、アイリス」の保護ガラスに赤い塗料を塗りつけ、手を接着させる事案が起きた。

米国立公文書館は声明で「ケースの中の憲法に影響はなく、文書そのものに被害は出ていない」と説明。検察によると、被害額は5万ドル(約750万円)を超え、大広間を4日間閉鎖する対応を迫られたという。

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