米共和党の最年少女性上院議員、一般教書演説に反論 「アメリカンドリームが悪夢に」
(CNN) 米共和党の女性議員として史上最年少で上院議員に選出されたケイティ・ブリット氏は7日夜、バイデン大統領と同政権を国境問題や国内経済、犯罪、治安問題の観点から批判した。バイデン氏による一般教書演説の後の反論演説で述べた。
「今や非常に多くの家族にとって、アメリカンドリームは悪夢となった」「本当の、ありのままの一般教書演説は、以下の言葉で始まり、終わる。我々の家族は傷ついている。我が国にはもっとできることがある」と、ブリット氏は語った。反論演説はアラバマ州の自宅のキッチンテーブルから行った。
共和党指導部は、42歳のブリット氏の発言を同党の新世代を代表する声と称賛。81歳と史上最高齢の大統領であるバイデン氏との差別化を図る狙いがあったとみられる。
共和党はバイデン氏の年齢を理由に挙げ、2期目を務めるべきではないと指摘しているが、自党の大統領候補であるトランプ氏も77歳と高齢であることに変わりはない。
ブリット氏は「自由世界に、優柔不断で衰え行くリーダーはふさわしくない」「米国にふさわしいのは安全な国境、安定した物価、安全な街路、強い国防こそが真に偉大な国の土台となることを理解しているリーダーだ」と強調した。
演説の中で同氏は移民と国境の問題に焦点を当て、バイデン氏の国境政策を「分別がない」「恥」と非難。続けて先月遺体で発見された22歳の女性について言及した。警察によるとこの女性は、国境を違法に越えた男に殺害されていた。
ブリット氏は経済についても、実態を把握していないとバイデン氏を批判。現政権の下、家計は苦しくなり、地域社会の安全や国の治安は損なわれていると訴えた。