男性が大型ワニにかまれ負傷 米エバーグレーズ国立公園
(CNN) 米フロリダ州南部のエバーグレーズ国立公園で10日、乗っていたボートが転覆して岸へ泳ごうとしていた男性(68)が、大型のワニにかまれたとみられる傷を負って救助された。国立公園局が発表した。
公園の自然保護官らは午後5時前、園内の沿岸部で男性がおぼれそうになっているとの通報を受けて出動した。
救助された男性は片脚に裂傷を負っていた。応急手当を受けて救急病院へ搬送されたが、容体は安定しているという。
自然保護官と専門家らが詳しく調査し、かみついたとみられるワニの動きを監視している。
アメリカワニ=2月3日、米エバーグレーズ国立公園/Bonnie Jo Mount/The Washington Post/Getty Images/File via CNN Newsource
男性を襲ったのは、絶滅の危機にひんしているクロコダイル属のアメリカワニ。子どもを除くと米本土に2000頭しか残っていない。生息地はフロリダ州中部と南部の沿岸部に集中している。ほかにはカリブ海諸島やメキシコ、南米にも生息している。
一方、同じワニでもアリゲーター属のアメリカアリゲーターは、米南東部を中心に500万匹が生息していると推定される。
アメリカワニは人間に近づきたがらず、フロリダ州での襲撃例はまれ。これに対してアフリカやアジア大陸、インドネシア、オーストラリアでは、合わせて年間約1000人がクロコダイルに襲われて死亡している。