ピューマに襲われ1人死亡、1人負傷 カリフォルニア州
(CNN) 米カリフォルニア州北部エルドラド郡の丘陵地帯で23日、鹿の角を採集していた兄弟がピューマに襲われ、兄(21)が死亡、弟(18)が負傷した。当局がピューマの行方を追っている。
郡保安官事務所は同日午後1時すぎ、弟からピューマに襲われたとの通報を受けて出動した。弟は顔面の外傷で手当てを受け、病院へ運ばれた。
兄は襲撃時に弟とはぐれ、約30分後にうずくまったピューマの隣に倒れているのが見つかった。
保安要員らが威嚇射撃でピューマを追い払い、救出を試みたが、兄はその場で死亡が確認された。
カリフォルニア州魚類野生生物局の監視員らが現場に出動し、襲撃したピューマを捜している。
州当局によると、ピューマが人間を襲うことはまれで、州内で死者が出たのは30年ぶり。1994年に同じエルドラド郡の自然公園で、40歳の女性が死亡していた。
同州で1890年以降に報告されたピューマの襲撃は50件弱で、死亡例は6件。被害者が一人でいる時に襲われたケースが大半を占めるという。