バイデン氏、ガザ戦闘でネタニヤフ氏の「間違い」を批判
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘をめぐり、バイデン米大統領は9日夜放送のテレビ番組で、ネタニヤフ・イスラエル首相のやり方は間違っていると批判した。
米国のスペイン語放送局、ユニビジョンとのインタビューで語った。ガザ地区では収録の数日前、イスラエル軍の空爆で米NPO「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員らが死亡し、米ホワイトハウスの強い怒りを買っていた。
バイデン氏はインタビューで「ネタニヤフ氏のやっていることは間違いだ。かれのやり方には賛同しない」と、異例の厳しい言葉で批判。WCKの車両が道路上でドローン(無人機)から攻撃を受けたのは「とんでもないことだ」と語った。
そのうえで、イスラエルに休戦への同意を呼び掛けていると述べ、ガザに人道物資を送らないことはいかなる理由でも許されないと強調した。
イスラエルに対しては、ガザに食料や医薬品を届けるため6~8週間の休戦に応じるよう求め、搬入を担う構えのサウジアラビアやヨルダン、エジプトとも協議していると説明した。また、食料や医薬品を必要としている住民をただちに支援するべきだと強調した。
番組収録後の先週末にエジプトの首都カイロで開かれた休戦・人質交渉では、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官が新たな合意案を提示した。