いとこ夫婦殺害の男、死刑執行 看守ら70人あまりの恩赦嘆願実らず 米ミズーリ州
(CNN) 米ミズーリ州は9日、2006年にいとこ夫婦を殺害した罪で死刑判決を言い渡されていたブライアン・ドーシー死刑囚(52)の死刑を執行した。拘置所の看守や職員など72人が求めていた減刑は、米連邦最高裁や州知事に退けられて実現しなかった。
ミズーリ州矯正局の発表によると、ドーシー死刑囚の死亡時刻は午後6時11分。薬物注射による死亡だった。執行はスムーズに行われ、問題はなかったと広報は説明している。
米連邦最高裁は死刑執行の数時間前、介入を求めたドーシー死刑囚側の請求を却下した。終身刑に減刑するよう求めた看守や職員など70人あまりの嘆願については、前日にミズーリ州のマイク・パーソン州知事(共和党)が退けていた。
弁護士や支援者は、ドーシー死刑囚が自分の罪を深く悔いており、拘置所で更生していると訴え、死刑判決は不当だったと主張していた。
ドーシー死刑囚は死刑執行を前に最後の談話を発表し、支援者に謝意を伝えるとともに、被害者の遺族に謝罪した。