米映画界元大物の再審、29日開始 性的暴行事件の有罪判決破棄で
(CNN) 米ハリウッドの元大物プロデューサーのハーベイ・ワインスタイン受刑者(72)の性的暴行事件について、ニューヨーク州最高裁が有罪判決を覆したことを受けて、29日に再審が始まることが1日決まった。
ワインスタイン受刑者は2020年に性犯罪とレイプで有罪となり、禁錮23年が言い渡されていたが、一審の証人尋問で問題があったとしてニューヨーク州最高裁が先月25日に再審を命じていた。
ワインスタイン受刑者は1日、車椅子で出廷した。弁護士によると、同受刑者は「深刻な健康問題」を抱えているという。同受刑者は無実を主張し、合意のない性行為を一切否定している。
一方、マンハッタン検察は再審であらためて罪を問う方針を明らかにした。
再審までの間、ワインスタイン受刑者は服役を続ける。同受刑者はカリフォルニア州ロサンゼルスの裁判所でも昨年、レイプと性犯罪で禁錮16年を言い渡されている。
同受刑者は数々の有名な映画を手がけ、かつてハリウッドで最も権力を持つ一人だった。17年に米紙ニューヨーク・タイムズなどが、同受刑者が影響力を利用して女性に性的暴行を繰り返しているとの疑惑を報じ、問題が表面化した。
この事件がきっかけとなり、多くの女性が性暴力やハラスメントなどを告発する「#MeToo」運動が広がった。