NYビル地下に埋められた10代少女、20年後に身元判明 指輪の文字が手がかりに

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建設作業員は2003年2月10日の解体作業中、じゅうたんに巻かれた遺体を発見した/NYPD

建設作業員は2003年2月10日の解体作業中、じゅうたんに巻かれた遺体を発見した/NYPD

ニューヨーク市検視局は2003年、このビルで見つかった遺体について、身長約157センチの10代少女だったと断定した。しかし行方不明の届け出がなかったことから、事件は未解決のままだった。

捜査が再開されたのは2017年。遺体が長期間埋められて骨が崩れかけていたことから、DNA鑑定には時間がかかった。しかし科学捜査技術の進歩によって、昨年から状況が好転し始めたという。

捜査当局は2023年3月、祖先や家系をたどるデータベースに入力できる情報を入手することに成功。その情報から、父方の遠い親類を突き止めることができた。

親類の名前と指輪に刻まれた頭文字を確認した捜査員は自信を深め、少女の世代や家族構成を調べ始めた。

遺伝学の専門家と協力して母方の家族についても調査に乗り出し、提供を受けたDNAが手がかりとなって、9・11同時テロで死亡した親類にたどり着いた。

10代で母親に

パトリシアは1953年4月20日、バーナード・マクグローンとパトリシア・ギリガンの間に誕生した一人っ子だった。

両親は既に死去しているが、捜査員はパトリシアが1963年に死亡した父親から支援を受けていたことを示す書類を発見した。両親の記録からは、パトリシアがブルックリンで育ち、カトリック系の学校に通っていたことが分かった。

捜査員はパトリシアが在籍していた中学校の記録も入手した。中学に通っていたのは1968年末から69年初めまで。しかし授業はほとんど欠席していた。

「彼女の年齢とカトリックだったこと、当時は常識外れではなかった若さで結婚していたことから我々は、おもちゃの兵隊は彼女が当時妊娠していた可能性と何か関係があるのではないかと疑った」と捜査員のグラスは言う。

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