NYビル地下に埋められた10代少女、20年後に身元判明 指輪の文字が手がかりに
殺害された当時、パトリシアは家出していて、子どもは養子に出された可能性があった。
だが子ども探しは難航している。当時、養子に出されたり引き取られたりした子どもの出生証明書は、生みの親ではなく里親の名前で発行されていた。
グラスによると、パトリシアの夫は遺体が見つかったビルと関係していた。しかし捜査が続いていることを理由にそれ以上の詳細は明らかにしていない。警察は夫を突き止め、当時の生活について詳しく調べようとしているという。
警察は、パトリシアの親類が名乗り出て、捜査の手がかりとなる情報を提供してくれることを期待する。
「当時について覚えているどんなことでも、あの建物に住んでいた人でも、彼女や彼女の結婚相手について何らかの情報を提供してくれる人でも、どんな情報でもいい、我々が追うことができれば」
グラスはそう語り、「私も3人の娘の父親なので、当時の彼女がどんな子ども時代を過ごし、なぜ殺害されるに至ったのか、想像することしかできない」と言い添えた。
身元がようやく判明した今、警察はパトリシアを殺害した容疑者探しに照準を据えている。
(文中敬称略)