トランプ氏支持の欧州指導者ら、有罪評決は「政治的迫害」
(CNN) トランプ前米大統領に30日、「口止め料」裁判で有罪評決が下ったことをめぐり、トランプ氏に近い欧州の政治家らはこれを同氏のホワイトハウスへの復帰を阻止する政治的迫害とみなしている。
長年にわたりトランプ氏を支持するイタリアのサルビーニ副首相はX(旧ツイッター)で、トランプ氏の有罪評決を「司法による嫌がらせ」と非難。ハンガリーのオルバン首相は大統領選に向けて「戦い続ける」よう呼び掛けた。
他の国々はこの件についてコメントを控えた。これは政府が他国の国内問題について質問された際の慣例的な対応だ。
サルビーニ氏はXに「イタリアでは悲しいことに左派が司法制度を武器にしていることはよく知られて」おり、左派は長年「法的手段で政敵を排除」しようとしてきたと投稿。トランプ氏の勝利が世界平和への希望を保証することになるとトランプ氏を激励した。
オルバン氏は31日、Xに「トランプ氏は大統領として常に米国を第一に考え、世界中で尊敬を集め、その尊敬をもとに平和を築いた」と投稿。11月に国民の審判が下るまで戦い続けるよう鼓舞した。
一方、ロシアは、トランプ氏が陪審団によって有罪評決を受けたにもかかわらず、政治的陰謀が働いていると示唆した。
ペスコフ大統領報道官は記者団に対し、「トランプ氏について言えば、概してあらゆる合法・非合法の手段を通じて政敵が排除されていることは明らかだ」と述べた。