バイデン米大統領、フランスに到着 ウクライナ危機のなか国賓訪問
パリ(CNN) 米国のバイデン大統領は5日、パリに到着した。ノルマンディー上陸作戦から80年を迎えた式典に出席した後、国賓待遇でマクロン大統領と会談を行う。
バイデン氏は欧州の同盟国との関係の深化を目指しているものの、高い壁が立ちはだかっている。ロシアがウクライナで勢いを取り戻しているほか、中国からの脅威が迫り、現在の地政学的な秩序を揺るがすことにつながりかねない選挙のリスクにも直面している。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は、バイデン氏が歴史の転換点にいると考えていると指摘。「それは、地政学の変化の仕方と、世界中で我々が直面している課題に関係している」と述べた。
5日にフランスに到着したバイデン氏は、6日にノルマンディーでの式典に参加。米軍が活躍を見せたオック岬で演説した後、マクロン氏との会談を行う。マクロン氏は2022年に国賓待遇で米国を訪問していた。
バイデン氏の欧州訪問はこれまでよりも注目を集める可能性が高い。バイデン氏をめぐっては米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)がバイデン氏の記憶力を疑問視する記事を公開した。ホワイトハウスはWSJの報道に反論している。
バイデン氏はフランスから帰国した後、来週末にはイタリアでの先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席する。