バノン氏に出頭命令、期限は7月1日 議会侮辱罪のトランプ氏元側近

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米連邦地裁がスティーブ・バノン氏(写真中央)に対し7月1日までに出頭するよう命じた/Andrew Harnik/Getty Images

米連邦地裁がスティーブ・バノン氏(写真中央)に対し7月1日までに出頭するよう命じた/Andrew Harnik/Getty Images

(CNN) 米首都ワシントンの連邦地裁は6日、2021年の連邦議会襲撃事件をめぐる議会での証言を拒否し、議会侮辱罪で実刑判決を受けたトランプ前大統領の元側近、スティーブ・バノン氏に対して、来月1日までに出頭するよう命じた。

バノン氏は連邦地裁で禁錮4カ月の刑を言い渡されている。

連邦地裁のニコラス判事は当初、同氏が控訴する間は刑を執行しない方針を示したが、ワシントン連邦高裁が先月、全員一致でバノン氏側の主張を退ける判断を下した。検察はただちに、バノン氏を収監して刑を執行するよう同判事に求めた。

ニコラス判事は6日、高裁の判断によって刑の執行を保留する理由はなくなり、控訴は続いても自身の権限で保留を解除できるとして、出頭を命じた。

これを受け、バノン氏は連邦地裁の前で、最高裁まで争うと表明。司法省の訴追には親トランプ派の「MAGA(米国を再び偉大に)運動や草の根保守、さらにはトランプ氏本人を封じる狙いがあると主張し、「私の口を封じることはできない」「我々は最高裁で勝利する」と息巻いた。

バノン氏は出頭の期限までに、連邦高裁または最高裁に収監延期の緊急措置を申し立てる可能性がある。

同じくトランプ氏の元側近で、昨年議会侮辱罪で有罪となったピーター・ナバロ元大統領補佐官も1月に禁錮4カ月の実刑を言い渡された。刑の延期を求めたが、高裁と最高裁に退けられ、現在服役している。

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