トランプ氏の箝口令、一部解除 大統領選討論会を2日後に控え

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出廷したトランプ前大統領とマーシャン判事のスケッチ/Jane Rosenberg

出廷したトランプ前大統領とマーシャン判事のスケッチ/Jane Rosenberg

(CNN) 米ニューヨーク州の裁判所は25日、ドナルド・トランプ前米大統領の口止め料裁判で出した箝口(かんこう)令の一部を解除した。トランプ氏は元顧問弁護士マイケル・コーエン氏や元ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏など裁判の証人について発言できるようになる。

トランプ氏は27日にCNNの米大統領選テレビ討論会を控えている。

口止め料裁判を担当するマーシャン判事が出した裁判所命令によると、トランプ氏は検察官、裁判所職員、またはその家族について話すことはできない。一部が解除された箝口令は、少なくとも7月11日に予定されている量刑判決まで維持される。

今回の決定では、陪審員に関する公の発言の制限も解除されるが、陪審員の個人を特定する情報の開示は引き続き禁止されている。

判事の決定はトランプ氏とバイデン氏の討論会の2日前に下された。討論会ではトランプ氏の有罪評決は確実に取り上げられる。トランプ氏は今回の決定により、自身に不利な証言をした証人や裁判の民主党寄りの陪審団の構成について話し合うことができる。

トランプ氏の広報担当者は声明で、マーシャン氏の決定は「違憲な箝口令の一部を残す」ものだとし、トランプ氏は異議を申し立てる予定だと述べた。

コーエン氏は25日、CNNへの声明で「ドナルドとその取り巻きは過去6年間にわたり、私について絶えず否定的な発言をしてきた。ドナルドが責任逃れのために私の信用を失墜させようとして失敗した戦略は通用しなかったし、今後も通用しないだろう」と述べた。

マンハッタンの地方検察からはコメントを得られなかった。

マーシャン氏は検察官、裁判所職員、およびその家族に対する保護を継続することについて、判決まで職務を遂行するにあたり安全であると感じられなければならないと述べている。

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