オバマ氏の象徴的なポスター手掛けたアーティスト、ハリス氏描いた新作を発表

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民主党の全国大会を前に、開催地のシカゴの街に貼られたハリス氏のポスター/Al Drago/Bloomberg/Getty Images

民主党の全国大会を前に、開催地のシカゴの街に貼られたハリス氏のポスター/Al Drago/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米国のオバマ元大統領を描いた象徴的なポスターを手掛けたアーティストが、11月の大統領選に民主党の候補として臨むハリス副大統領を題材とした同種のポスターをこのほど制作した。

オバマ氏のポスターは2008年の大統領選の選挙活動時に使用されたもの。同氏のイラストと太文字の「HOPE(希望)」の語を並べたデザインで知られる。

アーティストのシェパード・フェアリー氏が今回手掛けた新作のタイトルは「FORWARD(前へ)」。ハリス氏のイラストが青の陰影と赤い口紅のコントラストで表現されている。ポスターの中のハリス氏は真珠のイヤリングとネックレスを身に着けている。

フェアリー氏はポスター公表時の報道向け発表で、「我々は後退しない」とのハリス氏の言葉に言及。「後退しないためには、前へ進まなくてはならない!」とFORWARDの文字に込めた思いを明かした。

アーティストのシェパード・フェアリー氏が描いたハリス副大統領のポスター/From Shepard Fairey
アーティストのシェパード・フェアリー氏が描いたハリス副大統領のポスター/From Shepard Fairey

またハリス氏と共に民主党の副大統領候補として選挙戦を戦うウォルズ・ミネソタ州知事への支持も表明。米国に入り込むファシズムと民主主義の脅威を跳ね返し、世界を誰もが望む姿にする可能性にかけて両候補の右に出る者はないとの見方を示した。

前出の「HOPE」のポスターを手掛けた後の15年、フェアリー氏はインタビューでオバマ氏は自らの約束を果たさなかったと主張。「多くの事柄で彼は妥協してしまった。私が予想もしなかったことで」と語っている。

その次の大統領選に出馬したトランプ前大統領を「危険」と評していたフェアリー氏だが、対立候補のヒラリー・クリントン氏にまつわるアート作品を制作することはなかった。その理由についてはCNNとの16年のインタビューで、クリントン氏から「十分なインスピレーション」が得られなかったからだと明かした。

その後、トランプ氏の大統領就任を前に、これに抗議する趣旨のポスターを3作描いた。これはイスラム教徒、中南米系、アフリカ系米国人の女性をそれぞれ描いた作品で「We the People(我ら 人民)」のタイトルが付けられた。

20年の大統領選でも民主党から立候補したジョー・バイデン氏を支持するアート作品は制作しなかったフェアリー氏だが、バイデン氏の大統領就任後間もなく、気候問題の活動団体と提携して同氏を描いたポスターを制作。作品を通じて気候問題に関する選挙公約を守るよう訴えた。

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