米連邦裁、トランプ陣営にアイザック・ヘイズ氏の楽曲使用を差し止め

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アイザック・ヘイズ氏=2007年/Jim Dyson/Getty Images

アイザック・ヘイズ氏=2007年/Jim Dyson/Getty Images

(CNN) 米連邦裁判所はトランプ前大統領とその選挙陣営が「ホールド・オン・アイム・カミング」という楽曲の使用を一時停止しなければならないとする判断を下した。

トランプ陣営による選挙活動での楽曲使用をめぐり、R&Bアーティストでソングライターだった故アイザック・ヘイズ氏(享年65)の遺産管理団体は緊急の差し止め命令を求めていた。団体はトランプ陣営が楽曲利用の承諾を得ていないと主張している。

連邦裁の判事は「トランプ氏とその陣営に対し、適切な許可なくこの楽曲を使用しないよう命じる」と述べた一方、遺産管理団体がトランプ陣営に過去のこの楽曲の録音物をすべて削除することを要求した申し立てについては却下した。

トランプ氏の弁護士は報道陣に対し、陣営は誰かを困らせたり傷つけたりするつもりはなく、この件を強制するつもりもないと語った。また、判事がこの楽曲の過去の録音物を取り下げるよう命じなかったことを喜ばしく思っていると述べた。

CNNが入手した裁判書類によると、遺産管理団体の弁護士はトランプ陣営が「公共の場での有効な演奏許可を取得していない」と主張しており、楽曲の「無断使用に対する損害賠償」を求めている。

ヘイズ氏側はトランプ氏が2020年に選挙活動で楽曲を「エンディング」曲として使い始め、今年も使用し続けていると主張している。

トランプ氏とその陣営が適切な許諾を得ずに楽曲を使用したとして法廷で争ったのはヘイズ氏の遺産管理団体が初めてだが、他のアーティストも苦情を申し立てている。

ビヨンセさんや、ブルース・スプリングスティーンさん、セリーヌ・ディオンさん、プリンスさんの遺産管理団体、ロックバンド「フー・ファイターズ」はトランプ氏が楽曲を使用したことについて公に苦情を申し立てているか拒否している。

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