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ロシアによる「破壊工作」のリスク高まる、主要な海底ケーブルが標的と米当局者 CNN EXCLUSIVE

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バルト海のデンマーク近海を航行するロシア海軍の原子力潜水艦=2017年撮影/Sarah Christine Noergaard/Scanpix Denmark/Reuters/File via CNN Newsource

バルト海のデンマーク近海を航行するロシア海軍の原子力潜水艦=2017年撮影/Sarah Christine Noergaard/Scanpix Denmark/Reuters/File via CNN Newsource

(CNN) 米国は、ロシアが主要な海底ケーブル周辺での軍事活動を増強していることを突き止め、今や破壊工作に踏み切る公算が大きいと認識している。世界の通信インフラの重要な部分を機能不全に陥らせることが目的だ。米当局者2人がCNNに明らかにした。

当局者の1人によると、ロシアはかねて軍の1部隊の強化に力を入れていた。水上艦、潜水艦、無人艇からなる強力な艦隊が配備されたこの部隊は、深海調査総局(GUGI)の名で知られる。

当局者はCNNの取材に答え、ロシアの海軍力が世界的に高まっているとの懸念を表明。主にGUGIを通じ、海底での破壊工作に向けた海軍力の増強を続けていると述べた。

米国は定期的にロシア軍の艦船を追跡しているが、これらの艦船は重要な海洋インフラ、海底ケーブルの近くを巡回する。多くの場合、それらの施設はロシアの沿岸から遠く離れた海域に位置する。

ロシア軍の秘密部隊による海底での活動について、米国側の懸念が報じられるのは今回が初めて。CNNはロシア国防省にコメントを求めている。

海底ケーブルは世界中のインターネットや電子通信にとって極めて重要な支柱を形成する。ほとんどの通信、インターネットのやり取りは海底に設置された巨大な高速光ファイバーケーブル網を通じて行われる。

ケーブルが組織的な攻撃に見舞われれば、官民及び軍の通信に重大な支障が生じる他、そうしたインフラに依存する金融市場、エネルギー供給業者も打撃を受ける。

海底ケーブルは膨大な量の電力を欧州の複数の国々に届けてもいる。

昨年4月に北大西洋条約機構(NATO)の巡視船でロシア海軍の活動を追跡した司令官らは、CNNに対し、そうした活動が近年バルト海の海底ケーブルで増加していると証言した。

米当局者によれば、ロシア軍による脅威をもたらす活動はウクライナで戦争が続く中でも中断されていない。ロシアの指導部はGUGIに大きな価値を見いだしており、ウクライナでの戦況にかかわらず同部隊への資金拠出を続けているという。

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