米カリフォルニア州南部でM4.7の地震 「備え必要」と専門家
(CNN) 米地質調査所(USGS)によると、カリフォルニア州のベンチュラ郡でマグニチュード(M)4.7の地震が観測された。
M4.7の地震は現地時間の午前7時28分に発生。震源はロサンゼルス近郊のマリブから北へ約6.4キロの地点だった。少なくとも5回の余震があり、そのうち最も大きかったM3.5の地震は午前9時37分に最初の地震の震源付近で観測された。
現地のCNN記者によると、ロサンゼルス市内でもこの地震の揺れを感じた。直前にUSGSの地震速報を受信していた住民も多かった。
ロサンゼルス消防局によると、100あまりの消防署から隊員を派遣して地上と上空、海上から状況を調べた結果、建物などの被害や負傷者は確認されなかった。
カリフォルニア工科大学のルーシー・ジョーンズ氏はこの日午後の記者会見で、今回の地震の震源地はマリブ断層に近かったとしたうえで、「この地域に関しては、誰もが活断層から5マイルの圏内にいる。カリフォルニア州南部はどこも同じ状況だ」と指摘。「過去数十年の静けさが長くは続かないことを再認識させられた。我々には備えが必要だ」と強調した。
ジョーンズ氏によると、カリフォルニア州で1年のこの時期までに発生するM4以上の地震は平均すると8回程度。しかし今年は14回発生している。
今回の地震ではマリブ、ウェストレイクビレッジ、アゴーラ、サウザンドオークス、ロサンゼルスなどで数百万人が揺れを感じた。