トランプ氏、ハリス氏との再戦に応じない意向示唆 討論会から1夜明け

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米大統領選の1回目の討論会で発言するトランプ氏(左)/Saul Loeb/AFP/Getty Images

米大統領選の1回目の討論会で発言するトランプ氏(左)/Saul Loeb/AFP/Getty Images

ニューヨーク(CNN) ハリス米副大統領とトランプ前大統領が大統領討論会で初めて顔を合わせてから1夜明けたが、トランプ氏が再戦に応じるかどうかは全く不透明だ。

複数のテレビ局は10月の討論会主催に意欲を示している。フィラデルフィアでの10日夜の討論会でトランプ氏をわなにかけたハリス氏の陣営は自信をにじませ、直後に第2回討論会に応じる意向を示した。ただ、トランプ氏は態度を明らかにしていない。

トランプ氏は11日午後、記者団の取材に「再戦するかどうかは分からない」と答え、「検討する」と述べた。

トランプ氏の発言からは、同氏が2回目の討論に全く本気でないことがうかがえる。FOXニュースの番組の司会者と朝に電話で話した際、トランプ氏は「討論会に勝利した場合にもう一度討論会をやりたいものかは分からない」と口にした。

さらに、FOXニュースが10月の討論会の司会者として売り込んでいるブレット・バイアー、マーサ・マッカラム両氏を侮辱。「ブレットとマーサには登壇してほしくない」と述べ、ショーン・ハニティー、ジェシー・ワターズ、ローラ・イングラハム各氏を提案した。

FOXのゴールデンタイムのスターであるハニティー氏らは報道よりもエンタメ分野が主戦場であり、大統領選本選に向けた討論会の司会を務めることはありえない。従って、これが交渉の出発点なのであれば、2回目の討論会は期待できない。

ただ、トランプ陣営のジェイソン・ミラ-上級顧問はCNNの番組で、「トランプ氏は討論会を3回行う考えをすでに明らかにしている」と説明。トランプ氏が提案したNBC主催の9月25日の討論会を避けたとして、ハリス氏を非難した。

一方、ハリス陣営の側では、次回はティム・ウォルズ氏とJ・D・バンス氏による副大統領討論会にしたい考え。この討論会はCBSが10月1日に主催する。

NBCや他のテレビ局は第2回討論会を主催する構えを示している。トランプ氏は11日午後、理論的にはNBCかFOX主催の討論会に登壇する可能性があると記者団に語ったが、まずは「そもそも2回目の討論会をやりたいのか決める必要がある」と述べた。

トランプ氏は、夜に行われた世論調査ではハリス氏に圧勝したことが示されていると主張。あたかも2度目の討論は必要ないかのようにほのめかした。ただ、トランプ氏が言及しているのはSNS上で行われた極めて党派的で非科学的な調査だ。討論会後にCNNが実施した緊急世論調査によると、視聴した登録有権者はおおむね、ハリス氏がトランプ氏を上回る出来だったとの見方に同意していた。

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