ハリス氏とトランプ氏、再び握手 米同時多発テロ追悼式典
(CNN) 2001年の米同時多発テロから23年となった11日、ニューヨーク市で行われた追悼式典にバイデン大統領とハリス副大統領のほか、今秋の大統領選に共和党から出馬しているトランプ前大統領と副大統領候補のJ・D・バンス上院議員が出席した。
4人はニューヨーク市マンハッタンの「グラウンド・ゼロ」で行われた式典に参加した。トランプ氏とハリス氏は前日の夜に初めてとなる対面式の討論会に参加していた。追悼式典が始まる前、ハリス氏がトランプ氏の方を向くと、互いに手を差し出して握手を交わした。バンス氏とハリス氏との間では交流はなかったようだった。
ハリス氏とバイデン氏はその後、航空機が墜落したペンシルベニア州シャンクスビルに向かい式典に参加した。両氏はシャンクスビルのボランティアの消防署も訪問した。この消防署は当時、家族が集まる場所として使われていた。
バイデン氏とハリス氏はさらにバージニア州アーリントンの国防総省(ペンタゴン)の現場も訪問した。
献花式に参加したバイデン米大統領=11日、米バージニア州アーリントン/Anna Moneymaker/Getty Images
トランプ氏も時間をずらしてシャンクスビルを訪問する予定。
過去数年にわたり、選挙戦を戦っている候補者は伝統的に同時多発テロの日には政治的活動を避けてきたが、今年の大統領選はその毒性に注目が集まっており、握手をしたり帽子をかぶったりといった通常の超党派の姿勢も重要なものとなっている。
米同時多発テロでは4機の旅客機をハイジャックしたイスラム過激派のテロリストにより約3000人が死亡した。2機の旅客機がマンハッタンのワールドトレードセンターに突入したほか、3機目の旅客機は国防総省に衝突。4機目は乗客がハイジャックを阻止しようとし、ペンシルベニア州郊外の野原に墜落した。