有権者に100万ドル配るイーロン・マスク氏の「懸賞」、裁判所が継続認める

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10月26日、米ペンシルベニア州ランカスターで行われたタウンホールミーティングで演説するイーロン・マスク氏/Samuel Corum/Getty Images

10月26日、米ペンシルベニア州ランカスターで行われたタウンホールミーティングで演説するイーロン・マスク氏/Samuel Corum/Getty Images

フィラデルフィア(CNN) 米大統領選挙に関連して毎日有権者1人に100万ドル(約1億5000万円)を贈呈する米起業家イーロン・マスク氏の「懸賞」をめぐり、ペンシルベニア州の裁判所は4日、継続を認める判断を言い渡した。マスク氏と共和党大統領候補ドナルド・トランプ前大統領側の勝利だった。

ただしこの懸賞は、大統領選当日の5日で終了する。

この懸賞をめぐって同州フィラデルフィア市のラリー・クラスナー検事(民主党)は、州法に違反する違法な宝くじであり、即刻中止しなければならないと主張していた。しかし裁判官は検察側の主張を退けた。

検察側は口頭弁論で、マスク氏側を詐欺やペテンをはたらく悪徳集団と形容。これに対してマスク氏側は、地区検察が「憲法で認められた権利の恐ろしい侵害」を追求していると非難した。

訴えはクラスナー検事が1週間前に起こした。司法省もこの懸賞が米連邦選挙法に抵触する可能性があると指摘していたが、トランプ氏を支持するマスク氏のスーパーPAC(政治活動委員会)はその後も懸賞を続けていた。

マスク氏側のクリス・ゴバー弁護士は4日の法廷で、懸賞の当選者を抽選で選んでいるわけではないことを認め、「当選者は偶然によって選ばれるわけではない。従って宝くじではない」と論じていた。

ゴバー氏によると、いわゆる「賞金」はスーパーPACの広報を務めた報酬であり、100万ドルを受け取る人物は「アメリカPACの広報としての適性に基づき選ばれる」と説明している。

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