(CNN) 米下院の倫理委員会が非公開で投票を行い、共和党のマット・ゲーツ元下院議員についての調査報告書を公表することを決定したことが明らかになった。複数の情報筋によると、倫理委は今月に多数決を取り、今期中に報告書を公表することを決めた。
倫理委はゲーツ氏の違法な性的行為や薬物使用などの疑いを調査していた。
倫理委は先月、報告書を公表しないことを決めており、方針を覆したことになる。報告書については、民主党議員らが公表を求めていた。一転して公表するとの決定は一部の共和党の議員が最終的に考えを翻したことを示唆している。
トランプ次期大統領は先月、司法長官にゲーツ氏を指名すると発表し、指名を受けて同氏は下院議員を辞職していた。閣僚人事は議会上院の承認が必要で、倫理委の調査対象となっていたゲーツ氏は上院議員らとの会談を重ねた末に指名を辞退した。
倫理委はゲーツ氏に関する数々の疑惑を調査した。倫理委の昨夏の発表によると、疑惑には違法な性的行為や薬物使用に加えて、「議場での不適切な画像・映像の共有、身分証明記録の不正使用、選挙資金の私的な流用、収賄、不適切な謝礼、認められていない贈答」が含まれるという。
報告書が公表される見通しとなったことについて、ゲーツ氏はコメントの求めに応じていない。同氏は全ての疑惑を否定している。